interview

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若手インタビュー

見知らぬ地吉田で、新たな世界に飛び込んだ若者の挑戦

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岡山県出身で、香川大学を卒業後に佐賀に来て、焼き物を学んでいる平澤くん。大学ではデザインの勉強をしていた平澤くんが、どうして焼き物の世界に飛び込んだのか。そして、見知らぬ地、佐賀嬉野での生活についてインタビューしました。

真剣な眼差しで作陶する平澤くん

平澤くんは、佐賀出身ではないんですよね。

平澤くんはい、岡山県の久米南町という、県の中心辺りにある地域出身です。地元の高校を卒業した後は、香川大学に進学して地元から離れました。

地元のお祭りで獅子舞を踊っています

香川では、街の中心地に住んでいたので、比較的栄えていましたね。ただ、地元は自然豊かな地域だったので、今は久しぶりの田舎生活を満喫しています。

大学では何を勉強していましたか?

大学時代の平澤くん

平澤くん僕が所属していたのは、香川大学の創造工学部造形メディアデザインコースでした。プロダクトデザインやグラフィックデザインなど、パソコンを使ったデザインを中心に、学んでいました。

陶芸に興味を持ったきっかけを教えてください。

平澤くん僕が所属していた研究室の先生が、グラフィックデザイナーをされている方だったのですが、「好きにしていいよ」ってタイプの方だったんです。そこで考えたときに「パソコンだけではなくて、手を動かしてものづくりがしたい」と相談したんです。

すると、たまたま先生と辻さんに、共通の知り合いがいたようで…。「興味がある」と話したら、縁があり、1週間、224でインターンをさせてもらうことになりました。

インターンはどうでしたか?

平澤くんいろいろな業務を経験しましたが、3Dプリンターや切削機を使ったのが、一番面白かったです。辻さんがデザインされたものがカタチになっているのを見て、僕も「自分でデザインして作りたい」と思うようになりましたね。

それまで、陶芸にはほとんど関わりがありませんでしたが、224でのインターンを通じて、もっと学びたいという意欲が湧きました。そこで辻さんに相談したところ、「学校で勉強してみたらどうか」とアドバイスを受けたので、思い切って大学を卒業した後は、陶芸の学校に通おうと決めたんです。

幸い、両親も「やりたいことをやりなさい」と応援してくれたので、有田の窯業技術センターの授業を受けることに決めました。

どのような勉強をしていますか?

平澤くん今は石膏で型を作ったり、3Dの勉強をしたりしています。最新技術を使った製造方法も学んでいますが、ろくろを使った技法も教えてもらいましたね。たくさんの技術が学べるので、思い切って入学して、良かったと思っています。

趣味はありますか?

試合で大活躍の平澤くん

平澤くんバドミントンとゲームです。バドミントンは高校、大学と続けていました。嬉野に来てからも体を動かしたいと思うことがあり、近くにないか調べてみたんです。すると、週に2回開かれている武雄のバドミントンクラブを見つけて、今はそこに通っています。

大会の出場も声をかけられることがあり、11月には団体戦に参加させてもらいました。

ゲームは、ストリートファイターにはまっていて、この前、初めて大会に出場しました。強い方ばかりで思うようにプレイできませんでしたが、もっと上達して、別の大会にも出場したいと思います。

今後の展望を教えてください。

平澤くんインターンでお世話になった224で、今はアルバイトをさせてもらっているのですが、より「焼き物に携わりたい」という思いが募っています。

それに、辻さんが週に2回、224のスタッフ向けでろくろ教室を開いてくださっているので、自分も参加しています。学校以外でも、こうやって時間を作って教えていただけるので、未経験でも飛び込みやすい場所だと思いますね。

今は、湯呑みを作っているそうです

だから、学校を卒業した後も、引き続き吉田焼に関わっていきたいですね。そのためにも、学校では知識や技術を身につけて、早く一人前になれるよう、努めていきたいと思います。