2026年3月2日、SAGA COLLECTIVEの山口さんに、勉強会を開催していただきました。
テーマは「持続可能な肥前吉田焼をかんがえる」。

気候変動や温暖化が進む中、限りある資源をどう使っていくかは、社会全体の課題になっています。
それは焼き物の業界も同じで、肥前吉田焼では、二酸化炭素排出量を約40%削減できる「晟土」を開発し、吉田焼の新しいスタンダードを目指しています。
SAGA COLLECTIVEは、佐賀県内の伝統産業のメーカーが集まる協同組合。
次の世代につなげていくために、カーボンオフセットの商品開発など、さまざまな取り組みをされています。
勉強会では、気候変動が産業に与える影響や、カーボンニュートラルに向けた世界や日本の動きについてもお話しいただきました。
例えば、雨が減ることで山の栄養が海に流れにくくなり、海苔の生産量にも影響が出ているそうです。
自然とともにある産業にとって、気候変動はすでに身近な問題になっているのだと感じました。
SAGA COLLECTIVEでは、加盟する11社で二酸化炭素排出量を見える化し、お互いに共有する取り組みも行っています。
その結果、3年間で22.8%の削減を実現されたそうです。
社用車を電気自動車に変えたり、電気契約を見直したり、製造工程を工夫したり。
それぞれの会社ができることを少しずつ積み重ねています。
一方で、焼き物のように高温で焼く工程が必要な業種では、排出量を減らすのが簡単ではありません。
削減できない分についてはカーボンクレジットを活用し、実質的にカーボンニュートラルを目指しているそうです。
ただ、カーボンオフセットを「お金で解決する仕組み」にしないことも大切にされていました。
実際に県有林を借りて森林保全活動も行われているそうで、自然とのつながりを感じながら取り組まれていることが印象的でした。

肥前吉田焼は400年以上続く産地です。
これから先の100年も焼き物をつくり続けていくために、環境や資源との向き合い方を考えていくことが、これからますます大切になっていくのだと思います。

晟土の取り組みは、そうした未来につながる大きな可能性のひとつ。産地として少しずつ取り組みながら、次の世代につながる吉田焼をつくっていけたらと思います。
